最近身体がだるい、やる気が出ない、そんな状態が続いている場合、それはうつかもしれません。気分が憂鬱になり、睡眠欲、性欲、食欲といった三大欲求の質が低下し、また精神的なものだけでなく、身体的にも影響が現れる抑うつ状態が長く続く状態のことをいいます。ストレスの多い現代社会では、うつは一般的な病気であり、だいたい10人から15人のうち1人は生涯の内にうつを経験するとされています。誰にでも起こりうる極めて身近な病気なので、心の風邪とも呼ばれているのはそのためです。この病気は仕事のストレスや家族の病気、死別、人間関係の問題から起きるケースが多いですが、そういったマイナスの影響だけでなく昇進や結婚、出産といった喜ばしいことがきっかけとなるケースもあります。自分は大丈夫だとおもいこまずに、心身の不調が続く場合は、うつを疑ってみることも必要です。特に、心が落ち込んで気分が向上しなかったり、食欲がない状態が続いたり、外へ出ることや人に会うことが面倒に感じる症状が長い間（二週間以上）続いている場合は、うつの診断チェックを受けることをお勧めします。これらは代表的なうつの症状ですが、他にもめまい、頭痛、疲労感、倦怠感といった状態が伴うこともあります。最近ではインターネットで気軽にチェックを受けられるものもあります。2分から10分ほどの時間でチェックすることができます。睡眠の状態や仕事の忙しさ、運動の頻度、相談にのってくれる身近な存在の有無といった質問項目が挙げられており、答えていくと自動的にどれくらい病気の可能性があるのかチェックすることが可能です。身体の風邪と同様、心の風邪についてもこじらす前に対処することが必要です。一度かかると仕事や家庭がうまくいかず、その後の生活に大きな問題を抱える可能性があります。今では薬や生活習慣の注意など色々な情報があります。早めに診断し、医療にかかるように心掛けましょう。また、インターネットなどのチェックで問題がなかったからといって、そこで安心してしまうのは早計です。もしかしたらうつではなく、他の病気が隠れている可能性があります。不調が続くようでしたら、病院等の専門機関で正式に診断してもらうようにしましょう。医療機関を受診することで、自身の症状に合った治療を進めていくことが可能になります。