近年はストレス社会といわれるように、学校や職場など様々な局面において悩む人が増えてきています。この場合には、家族や友人などに相談することで解消していくことが一般的ですが、相談する人がいないなどの理由から悩みが解消されないケースもあります。こうしたケースではうつの状態になりやすく、いつまでたっても気持ちが晴れず落ち込んだままとなり、普段どおりの生活を送るのも困難な状況となります。ストレス社会が深刻化していく中で、こうしたケースに陥ることが多くなってきているのが現状です。うつの状態になった場合には、その治療を専門としている精神科や診療内科を受診することが望まれます。しかしうつは自覚症状がほとんどないといった特色を持っていることから、自分自身が本当にうつの状態になっているかどうか分からないこともよくあります。そんなときに便利なのが、自己チェックです。多くの精神科や心療内科では、ホームページなどにおいてうつに関する自己診断を行うためのチェックシートを公表しているところがあります。こうしたチェックシートを利用することで、自分自身がうつになっているかどうかが判明できることとなります。従って、精神科や心療内科を受診する前にまずはこうしたチェックシートを利用することが重要となります。そしてこのチェックシートでうつになっていることが判明した場合には、精神科や心療内科を受診することとなります。今や精神科や心療内科は多くありますので、その選び方も重要となります。選び方のポイントとしてまず挙げられるのが、通院のしやすさです。うつの治療は長期戦になることが予想されますので、自宅や職場から近い、利用しやすい場所にある病院が望まれます。また、カウンセリングを大切にしているかどうかも大きなポイントです。うつの治療では医師と患者とのコミュニケーションが重要で、薬物ばかりを投与した治療では効果が出ません。カウンセリングを十分に行いつつ、薬物を適切に使っていく病院が最も効果的であるといえます。さらに薬物を使う場合でも経過に応じて変えていく必要がありますので、こうした治療をしてくれるかどうかも大切な要素です。副作用の少ない薬や作用の違う薬など、うつの回復や悪化、副作用の症状に合わせて適切な薬の処方を行う病院が良い病院といえます。